子育て

8月も終わりに近付いてきて、世の子供達は夏休みの宿題に七転八倒してる頃だろう。それとも、この期に及んでは慌てず騒がず、新学期が始まってから友達に写させてもらおうと考えているだろうか。ひょっとしたら、夏休み前半には消化してしまって、余裕シャクシャクな子も結構いるのかもしれない。しかし、そんな子、私の身近にはいなかったので、想像もできないな。
夏になると、お手軽な自由研究キットが店に出回る昨今らしいけど、もし、自分の子供が課題間に合わない!と泣きついてきても、私なら手出ししないだろうなぁと思う。もちろん、店頭商品になんかすがりつかせない。できないならできない、間に合わないなら間に合わないで、「それじゃあ先生に大人しく叱られてきな」と突き放してしまうような気がする。だけど、先生によっては、親の手が入ってもいいから、宿題はやってきてもらいたいと思うかもしれんな。叱られてもへっちゃら〜、な子や、叱らない先生、なんかは、問題外だけど。
子供の教育って具体的にどうゆう方針ですべきなんだろか、ということを、結婚もしてないくせに近頃なんだかよく考える。携帯は何歳から持たせるべきか。ネット世界とはどうゆうふうに付き合わせるべきか。なんて、考えるだけで頭が痛い。自分が子供の頃には存在しなかったモノが今やたくさんありすぎて、自分や自分の親は参考にできず、いろいろシミュレーションしては悪い方向に考えて、何もかもから遮断させたくなってしまう。TVゲームはあんまり小さいうちからさせないぞ、とか、テレビも見せない方がいいんじゃないの、とか。(いや、テレビは私の小さい頃にもあったけど。)
子供がこんな場合はこうしろ、子供からああ言われたらどう言え、なんて、事細かに悩んだり、誰かに教授ねがったりしたいと考える方が思い違いなんだろうけど、でも、難しいよなぁ。知りたい、子育てのキモ。
ちょっと前に、N◎Kで、ニート問題に男親はどう向き合うか、というような番組をやってた。ルー大柴風見しんご出演。(どうでもいいけど、私、ルーはちょっと好きだ。でも、あの調子で身近にいられたらうっとーしくて多分我慢できないだろうけど。)その中で、進路に困った子供から「ねぇ、父さん、私どんな仕事についたらいいと思う?」と聞かれた時、親はどう答えるべきか、という話題が出ていた。その放送によると「好きな道に進みなさい」という返事は、一番言いがちではあるけれど、良くない返し方らしい。子供は、自分が好きな道が分からないから親に聞いているのだ。番組では、自分のやりたい事が分からないという不安感から、高校をやめた女の子の話が出ていた。彼女は結局、宮大工に弟子入りするのだが、それを知った父親は、彼女がまだちっちゃい頃に「木のおうちを作りたい」と言っていた事を思い出す。本来、そうゆう事が好きな子だったんだろう。親は子供と会話して、コミュニケーションをとって、その子の事を知ろうとしなけりゃいけない。のな。
親は子供の道しるべにはなれない。子供の座標軸にしかなれない。親がどう仕事しているか、どう他人と接しているかを積極的に子に見せよ。親に反発するも、その生き方に寄り添っていくも、それは子供の自由である。番組的にはそうゆうまとめ方だった。でも、それだけじゃあ解決しない問題もあるしなぁ。と、私的にはちょっと不満。焦点をニート問題に絞っちゃうと「それ以外の問題点はとりあえず横に置いといて」となるから、広く教育方針の要の話題とはなりにくいよなぁ。

…さー、現実逃避が長くなったので、そろそろ仕事に踊ります。(←キー打ち損じ)夏休みの宿題に追われているのは、子供じゃなくて、私です。