14階の部屋

見知らぬマンションの14階まで、見知らぬ女性と同乗し、なぜかその女性の自宅までお邪魔する夢を見た。エレベーターを降りると薄汚い町の一角。最初印象の薄かった女性の顔を改めて見ると、娼婦の少女のように妖しげに美しくなっている。廃虚然とした彼女の部屋の扉を開けると、白灰色の猫が飛び出して来て、その歯槽膿漏の牙で、私のくるぶしを噛んだ。