『ジョゼと虎と魚たち』ジョゼと虎と魚たち(通常版) [DVD]出版社/メーカー: アスミック・エース発売日: 2004/08/06メディア: DVD購入: 5人 クリック: 214回この商品を含むブログ (651件) を見る

宙ぶらりんの気持ちのまま放置される映画っていっぱいあるだろうけど、これって特に、見終わった後、なんか着地できないなぁと思った。二人、長く続ける道もあっただろうに、自分を変えたり、不自然な我慢をしたり、ごまかしたり、そんな事はしなかったんだなぁ。いろいろなモノを受け入れた末に、あの二人は別れたんだなぁ。


サイトに載ってた、脚本の渡辺あやのコメント「虎は獲物を倒すと、温かくやわらかな内臓から食べはじめるそうです。恒夫のジョゼへの恋もまた、すこやかな虎の食欲に似て、獰猛ったらありません。」
映画に出てきたのは、檻の中の虎。出てくる魚は、幻影の魚。美味しそうな料理の匂いが強烈に印象に残る映画であった。あと、キスシーンのエロさ甘さ長さ。


上野樹里ちゃんは、今と比べると顔がマルい。恒夫が最後まで樹里ちゃん役の香苗と離れなかったのはどうしてかと思う。何となく、それが自然じゃない気がしたんだけど。
でも、まぁ分かるか。最初は見た目の可愛さから入るんだけど、だんだんと中身のエグさも見えてきて、その哀しさにひかれていくんだろうな。