ドイツ30年戦争 メモ2

◎第ニ幕【デンマーク戦争】(1625〜1629)
さて、緒戦に破れたフリードリッヒ5世は、オーストリアハプスブルク家の権力独占の危険を帝国内外に訴え、デンマーク王・クリスチャン4世を仲間に引き込む。対するカトリック軍総帥は、バイエルン侯に仕える、旧教連盟軍名将ティリー。

1625年は寒い夏。農作物は大打撃を受け、両軍とも兵糧に事欠き、戦闘どころではない。ティリーは兵力増強の訴えするも、皇帝には金がなかった。そこへ、ボヘミア貴族出身である傭兵隊長ヴァレンシュタイン登場。彼はユダヤ資本家やオランダ銀行家からの投資を元に、皇帝に5万の兵を申し出、それと引き換えに帝から占領地における徴税権を手に入れた。これは、皇帝に許可を求めず、自らの名において自軍のおもむくところ全ての土地での軍税徴収を可能にするもの。これにより、ヴァレンシュタイン軍兵は他の傭兵軍よりも境遇がよくなり、出身国とわず志願者が増大、さらに兵は増えた。ヴァレンシュタインの勝手な徴税にドイツ諸侯はいきり立つが、ふくれあがった15万もの兵を前に強く反対はできない。

このヴァレンシュタイン皇帝軍とティリー旧教連盟郡の働きで、デンマーク王をドイツから放逐。1629年、プロテスタントに没収された教会領をカトリックに返還するなどの内容が盛り込まれた「回復令」が発令される。

しかし、ヴァレンシュタイン私兵軍はあまりにも大きくなりすぎた。皇帝は彼が導入した軍税システムを丸ごと奪い、それを自ら管理。ヴァレンシュタインと共に戦ってきたカトリック諸侯も皇帝の権力が集中し過ぎてきたことに恐れを抱き、帝の切り札ヴァレンシュタインの罷免を訴える。1630年、ヴァレンシュタイン、ボヘミヤへ蟄居。

うーむ。カルヴァン派とか出てくるんだけど良く分からない…。とりあえず第二幕、完。