麻紐

 ビニールハウスが風などで動かないように、地面に埋め込まれているポールに荷造り用ビニール紐で固定していたんだが、数十年間交換する事もなかったので紐がボサボサになっていた。ゆわえなおそうと思い、家にあった麻紐をちょっと頑強に三つ編みして使う事に。草履を作る要領で足の指で固定。人の髪を編むなら手元にあまる部分が邪魔になる事はないのだが、長い紐状のものを編む時には小指側からぬける三本の紐がどんどん絡まっていく。考えて、手元の紐をぐるぐると巻取って丸くまとめてしまう事にした。まるで組み紐のよう。完成した三つ編み麻紐でハウスを繋ぎ、思い付いて屋内に飾ってあったワイヤープランツとアイビーの鉢をそこへ置いた。少し日に当てよう。ナスタチウムの重なりの激しい葉を数枚取り上げ、丸い葉の端を軽くかじる。青臭くピリッとワサビのような辛さ。鉢の受け皿を4枚ほど洗い、小鳥が水浴びに来ないかと思って水鉢に石を入れて置いてみようとしたら、入れた石が軽石で、水に浮いてしまった。庭の片隅で雑草のようにこんもり茂っている草がコスモスの葉のようでかわいかったので、少し掘り上げて小さな鉢に植えてみる。名前が分からないが水草のような形。数時間後に庭に出てみたら、先ほど出しておいた二つの鉢が暑さのせいでだらしなくなっていた。あわてて救出し、かわいそうにと思ってワイヤープランツをじっくり見ていたら、つるのあちこちに0.3mmほどの白い虫が。強めの水流をあて様子をみてみる。部屋のエアープランツに霧吹き。