『ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし』
ディアスポラ紀行―追放された者のまなざし (岩波新書 新赤版 (961))
- 作者: 徐京植
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/07/20
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
「指紋押す指の無ければ外国人登録証にわが指紋なし」
「点訳のわが朝鮮の民族史今日も舌先のほてるまで読みぬ」
1939年、13歳で日本に渡ってきた、在日朝鮮人一世の金夏日(キム・ハイル)さんの作品。41年にハンセン病発病。49年に失明。故郷も家族も言葉も視力も指の感覚も失われ、それでも舌から血を流しつつ、日本語点字、朝鮮語点字を学び、自分が何者であるかを知ろうとした。